戦国ゴーストと妖退治


あ、と思った時にはもう遅く、スマートな動作で一気に刀を鞘から抜きそのまま強盗に斬りかかる。



「やめっ!」




ダメ―――!!!



思わず手を伸ばし声にならない声を出す。
振り切った刀。


強盗は、バッと振り向きざまにその刀をよけた。



ホッと胸を撫で下ろす。



あ、でも、あの刀って本物ってわけじゃないのか。
斬れるわけじゃないよね?
だから、思い切り振り下ろせたんだ。



あれ?
そういえば、あの強盗どうして刀をよけられたの?




『貴様・・・その刀・・・妖刀か』




どこから声を出しているのかというような地を這うような声で強盗が叫ぶ。
この人、信長さまが見えてる?
それに妖刀って・・・。
刀の事も知っている?



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