戦国ゴーストと妖退治


『邪魔を・・・するなぁ・・・!!』


男がカッと目を見開き信長さまに向かって行く。
信長さまは触れられるって言ったけど、本当に大丈夫なんだろうか。


もし、触れることが出来なかったら、勝ち目なんて・・・。



男が大きく腕を振り上げ、思い切り信長さまに殴り掛かる。
信長さまはさっとそれをよけた瞬間、つき出した腕を掴み男を引き寄せると、足を思い切りかけ地面に叩きつけた。




無駄のないスムーズな運び。




一瞬の出来事だった。




バタンと両手を広げ地面に寝る男。
ピクリとも動かない。




「来るぞ」

「え」

「貴様はもっと下がっていろ」




そう言われ、私は逃げるように後ずさる。
いったい、なにが・・・。



地面に倒れた男がびくビクッと身体を震わせる。
き、気持ち悪い~!



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