戦国ゴーストと妖退治
突然、後ろから何かが横切るような風を感じる。
「えっ」
顔を向けるとそこにはなにもなく、視線を信長さまの戦う方に向けるといつの間にかあの男が戦いに交じっていた。
「え!?あ、あいつ!」
――瀬名夾。
やっぱり、間違いない。
あの顔。
Tシャツにジーンズというラフな格好に刀。
ものすごく似合わない姿。
「貴様、邪魔をするな。こやつは俺の獲物だ」
「・・・関係ない」
信長さまの言葉にも、怯むことなく刀を振るう。
いったい、何者なの。
あの軽すぎる身のこなしは、やっぱりユーレイみたいで。
でも、彼は確かに生きていた。
訳が分からない。