戦国ゴーストと妖退治
「あんた!やっぱり信長さまの事見えてるんじゃない!学校で嘘ついたのね!」
私の叫びに、瀬名くんは全く答えずスルーを決め込む。
む、無視!?
さっきから、ひどすぎない?
「答えろ。どこで手にいれた」
「答える義理はない。これは、俺のものだ」
「なに?」
信長さまの禍々しい空気が、とても恐ろしい。
迫力がありすぎて、私、逃げ出したい気分。
「何度も言うけど、俺はお前らとつるむつもりはないから。じゃあね」
瀬名くんはそう言うと、私たちの返事も聞かずすっと姿を消した。
走っていったわけではなく、本当にそこから一瞬で消え去ったのだ。
何者なの、瀬名くんって・・・。
結局、なにもわからなかった。