夜まで待てない
私は日菜子のマンションに着き、中へ入れてもらった。
「優子、何があったの?」
「優子ちゃん、落ち着いてからでいいからコーヒー飲んで話してみてよ!」
日菜子と白崎先輩に心配されながら、私は涙が目から流れ落ち、白崎先輩に貰ったコーヒーを飲んで少し落ち着いた。
「で?何があったかゆっくり話してみて?」
私は自分の気持に気づいた事。
そして羽月の元カノが羽月にキスをした事。
最後に羽月が朝帰りした事を話した。
「優子、話してくれてありがとう!やっと自分の気持ちに気付いたみたいね?近い存在で初めは否定してたけど、気付かない内に優子は羽月くんを受け入れ始めてたのは私も真城も気づいてたんだ。だけど私達が教えるよりも優子が自分で気づかなきゃ意味がないでしょ?だけどその美波って子が仮に羽月くんにキスしても二人が付き合ってるとは限らないんじゃない?」
「でもその後も二人で居たし、私は耐えられなくてお店から逃げるように帰った。それに朝に帰って来た羽月はシャワーも浴びてたし、ホテルに行ったとしか思えない。好きだって気づいたらあんなに好きだって羽月は言ってくれたのに元カノに心が揺らいだんだと思ったら何だか悲しくてさ。自分の気持ち気づく前だったらまだよかったのに…」
「ちょ、優子!よしよし泣かないの!」
私は暫く泣き崩れてしまった。
そのまま時間は過ぎて、白崎先輩が何か食べ物を買ってきてくれたけど喉に何も通らなくて食べれなかった。
「よし!明日も休みだし今日は飲もう!」
二人に迷惑をかけていて申し訳ないと思いながらも、私は日菜子のベッドに横になったまま動けなかった。
「私達は買い物に行くからゆっくりしといてね?」
「うん。」
時計を見ると十五時を過ぎていて、二人は買い物に行った。
自分でも驚くほどにショックで、これで良かったと納得すら出来ないでいた。
このままマンションに帰る事も出来なくなりそうだ。