夜まで待てない



美波と羽月のキスが頭に浮かぶ度に胸が痛くて泣きそうになる。


二人が一緒に居る所も見たくないし、認めたくない気持でいっぱいだ。


今の私には二人を受け入れる余裕なんてこれっぽっちもない。


暫くマンションから離れようかな…


少し時間が経てば受け入れられるかもしれないし。


そんな事を考えていたら二人が帰ってきた。


「ただいま優子!少しは落ち着いた?
今日は真城が料理を作ってくれるよ。
昨日も作ってくれたんだけど料理が得意で私もビックリしちゃった!」


「日菜子の喜ぶ顔が見れるなら作りがいがあるよ!優子ちゃんも少し食べなきゃダメだからね?じゃあ俺は今から料理するから二人はテレビでも見て待ってて!」


そう言って白崎先輩はキッチンに食材を運んで作り出した。


そう言えば、私がチャラ男に絡まれた日、羽月が初めて作ってくれたパスタを食べた事を思い出した。


私の為にした事もない料理を作ってくれたんだよね…


もう私の為に羽月は料理を作ってくれる事もないんだよね。


日菜子の幸せそうな顔を見ると羨ましくなった。


美波に好きだって言われたら、私を好きでも美波を選ぶと思う。




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