夜まで待てない
私達は楽しんで遊園地を出た。
「白崎先輩、今日はありがとうございました!遊園地に来てなかったら泣き崩れていたかもしれません。」
「優子ちゃんが少しでもスッキリしたならよかったよ!」
「優子の笑顔も見れたし今日は本当に楽しかったな!真城、ありがとう!」
「うん!さぁ今から夕食でも食べに行きますか!」
私達は白崎先輩の車に乗り、遊園地を後にした。
車を走らせて十分くらい経った時、日菜子は白崎先輩に言った。
「そう言えば真城の車って新車だよね?
高かったんじゃないの?」
「あぁ…まぁね。」
「何、今の間は!何か隠し事でもある訳?」
「隠し事は無いんだけど…実は俺の家ってお金持ちなんだよ…この車は親父が買ったんだけど一回しか乗らずにら違う車のが言いとか言って俺にくれたんだよ。」
日菜子も私も驚いた。
すると日菜子の表情は暗くなり、白崎先輩に言った。
「真城がお金持ちって事は結婚相手とか決められてるんじゃないの?」
「多分、日菜子はそう思うんじゃないかと思って言い出せなかったんだよ。日菜子の性格は分りやすいし、今までの彼女も最終的には俺を金づるとしか見てなかった。日菜子は俺がバイだと聞いても驚かなかったし、男を好きになる事もある俺を好きになってくれた。お金持ちだから好きになったんじゃないってわかってるから言えなかった。」
「真城…」
白崎先輩は車をコンビニの駐車場に停めると言った。
「でも大丈夫!俺は結婚相手は自分で決めるし両親も恋愛結婚だからね!ねぇ日菜子…いずれは親の会社を継がなくちゃならないしそうなれば忙しくなる。俺は日菜子を愛してる!だから結婚してくれる?」
白崎先輩は日菜子にプロポーズをした。
「え?真城…本当に?」
「俺は日菜子と付き合った時から結婚したいと思ってた!俺と結婚して下さい!」
「はい!」
聞いてる私も嬉しくなった!
「おめでとう!もう、私が居るのなんてまた忘れてたでしょ?そこが二人らしいけどね!白崎先輩、日菜子に、悲しい思いをさせたら許しませんから!」
「うん、ちゃんと日菜子を幸せにするよ!ただ日菜子にはもう一つだけ言わなきゃいけない事があるんだ…」
白崎先輩は少し言いづらそうに言った。