夜まで待てない
好きだと伝えた結果
日菜子のマンションまで白崎先輩に送ってもらいまた後でと伝え部屋に入った。
お互いにシャワーを浴びて日菜子に浴衣を着させてもらった。
髪の毛も化粧も日菜子がしてくれてこんな時は面倒くさがらず動きが早い。
「よしっ!準備出来たし今から行こう!」
そう言って私達はタクシーを呼んで日菜子とお祭りに向った。
白崎先輩は電車でナンパされたら嫌だからとタクシーで来るようにお金を日菜子に渡していた。
待ち合わせ場所に着いた私達は白崎先輩が来るのを待っていた。
駅前で待っていたけどお祭りだけあって人が多かった。
「お待たせ!」
そう言われて振り返ると私は目を見開いて驚いてしまった。
だってそこには羽月が立っていたからだ。
な、何で!どうして羽月が?
「何で羽月が居るの?」
私は日菜子の耳元で言った。
「フフフッ、私が真城に頼んだの!悩むよりも自分の気持を伝えなよ?」
そう私に言うと日菜子は白崎先輩の腕に手を絡ませた。
「私は真城とゆっくり回るから優子は羽月くんと一緒に回ってね?じゃあ羽月くん、優子をよろしく!」
そう言って二人は私達を置いて歩き出した。
「優子、浴衣似合ってるな?急にアイツが俺のマンションに来てコレに着替えろって言われたから何事かと思った。でも来てよかった、優子の浴衣姿見れたし。」
「…っ!」
な、何言ってんの?そんな顔を赤めながらいわないでよ。だって羽月は美波と付き合ってるんでしょ?
それなのに何でそんな事を言うの?
何だか私は怒りが込み上げてきた。
そして私は一人で歩き出すと羽月は慌てて付いてきた。
「何か怒ってんの?」
「別に怒ってないし…お腹空いただけだし!」
人も多いし大きな声を出すのを抑えた。
少しは口に入れたら怒りはおさまりそうだったからお腹空いたと言ったのは本当だし、遊んだ後だから何か食べたかった。