夜まで待てない
「好きに決まってるでしょバカ!
美波とキスしてるの見て胸が苦しくて、その後も一緒に居るの見たくなくて嫌で逃げ出したの!
美波は相変わらず綺麗だし、寄りを戻したんだと思ったら涙が溢れて羽月が好きなんだって気づいた。だから現実を受け入れるのが怖くて日菜子の家に泊まらせてもらったの。」
「それ、本当か?俺の事、好きなんだよな?」
「もう、好きって言ってるでしょ!
何回も言わせないでよね!」
言った自分が恥ずかしくなり両手で顔を覆った。
「なぁ優子、顔が見たいから出てきてくれ!」
「む、無理!今日はダメ」
「やっと俺を好きになってくれたのに顔くらい見せてくれてもいいだろ?」
「今日は疲れてるしダメったらダメ!」
「わかったよ…じゃあ明日まで我慢する。
オヤスミ優子…」
「オヤスミ…」
諦めたのか羽月は自分の部屋に入った。
だけど前に私が寝てる時に部屋に入って来て一緒に寝てた事があったから私は暫くドアから動けなかった。
だが私も遊園地に行ったのもあり、浴衣を脱いでハンガーに掛けたあと、私は扉の前に座ったまま寝てしまった。