夜まで待てない
だけどまだ今は朝方の四時過ぎだし、羽月が起きる前にマンションを出れば気持ちを落ち着かせる事も出来るかもしれない。
うん、それがいい!
私は急いで体を髪の毛を洗い、シャワーを浴び終えた。
体を拭いて着替えてリビングに行き、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して飲んだ。
飲んでフタを閉めて自分の部屋に行こうとした時だった。
「捕まえた!」
そう言われて私は後ろから羽月に抱き締められた。
「は、は、羽月っ!?」
「噛みすぎだろ?」
「だ、だって…」
まさか起きてるなんて思わなかったし、リビングに居たなんて気づかなかった。
違う意味でも心臓がバクバクだ。一瞬、お化けかもしれないなんて思ってしまった。
てかそんな事よりこの状況を回避しなくては私の心臓が持たない。
だけど羽月は私を抱き締めたまま動かない。