夜まで待てない
「夜まで待てない…」
そう言った羽月は止まる事なく私にキスをして、そのキスに私は溺れてしまった。
愛撫する唇が、腕が、体を熱くさせる。
そして羽月の熱い物が私の中に差し込まれた時、幸せを感じた。
「好きだ…優子っ」
「私もっ…」
快感の先に辿り着いた私達は二人で果てた。
暫く私はベッドから動けずに居ると、羽月は起き上がって言った。
「シャワー浴びて準備しなきゃ遅刻しちゃうぞ?」
意地悪そうに私に羽月は言う。
「羽月なんて嫌い!」
「好きな癖に?さっ、一緒にシャワー浴びて着替えようぜ!」
そう言った羽月は私を抱き抱えて浴室まで連れて行ってくれた。
シャワーを一緒に浴びてると羽月は私の首に顔を埋めた。
「あっ…ちょっと!」
「まだ体が反応してるみたいだな?」
「さっきシタばかりだから反応しちゃっただけだし!」
「あー時間がまだあったらもう一回くらいは出来たのに残念だな。」
「朝から何言ってんのよ変態!」
信じられない!
「優子だって欲しそうに体をクネクネしてたろ?」
ケラケラと笑いながら羽月は言った。
だってあの時は焦らされるからつい…
「煩いな!」
「夜は覚悟しとけよ?」
「……」
私は返事をしないまま浴室から出た。
それから会社に行く準備をして仕事に行った。