夜まで待てない
✱✱✱
「日菜子、凄く綺麗!」
「ありがとう!」
今日は日菜子と白崎先輩の結婚式。
結婚を発表した一ヶ月後に式を挙げる事になった。
白崎先輩の両親は日菜子を気に入り、どうせ結婚するなら早い方がいいからと知り合いの結婚式場に頼んだら一ヶ月後の今日が空いていたから直ぐに予約したらしい。
招待状は会社の皆には手渡をして、全員が来てくれる事になった。
私達よりも日菜子と白崎先輩が大変で、仕事が終われば打ち合わせに行ったり、土日を使ってドレスとかを選んだりとバタバタしていた。
私と羽月も付き合って一ヶ月になるが、たまに喧嘩しながらも仲良くやっている。
だが悩みが一つだけある。
それは朝方に目が覚めた羽月は私が寝ていても関係なしに体を求めて来る事がよくある。
好きだから触れられるのが嫌とかではないけど、仕事がある日は昼間に凄く眠くなってしまう。
私が夜にしたらいいでしょ?って言っても羽月は"夜まで待てない"と言う。
そう甘い声で言われると拒めなくてつい許してしまうんだけどね。
悩みと言えばそれくらいで後は幸せな毎日を過ごしている。
「白崎先輩、日菜子の姿見たら惚れなおすかもね?」
「そうかな?だったらいいな!」
日菜子は嬉しそうに言った。