夜まで待てない




そして二人が出てきて鐘の音と共に日菜子はブーケを投げた。


それも狙ったように私の方へ。


私はそれをキャッチすると少し後ろにいた明日香先輩が悔しそうに"あー"と言っていた。


ごめんね明日香先輩…日菜子が私に投げてくれたみたいだし大事にさせてもらいます!


そう心の中で思った。


階段を降りてくる二人に参列している皆はお祝いの言葉をかけている。


勿論、私もおめでとうと叫んだ。


無事に挙式が終わり私と羽月は披露宴会場に移動した。


披露宴は順調に進んだ。


日菜子の色打掛も綺麗で、ドレスとはまた違って良かった。


最後の両親への手紙は私もウルウルしてしまい泣いてしまった。


そして無事に披露宴も終わった。


今日は日曜日で明日は仕事だから二次会はしないという事になっていた。


結婚式の時間も夜遅くならないように十一時からだったから後は家に帰ってゆっくりしよう。


「羽月、私ちょっとトイレに行ってくるからまってて?」


「ああ!」 


そう言って私はトイレに行った。


そしてトイレから出ると鬼プヨと会い、私の顔を見て話しかけてきた。




< 138 / 142 >

この作品をシェア

pagetop