夜まで待てない
会社に戻った私達は、気合を入れて仕事を頑張った。
午後からは鬼プヨも外出していて、オフィス内はかなり平和だったが、予定よりも早くに会社に笑顔を少し見せながら戻って来た鬼ポヨは、机に座るなり提出された書類に目を通していた。
毎日、毎日、ミスするわけでもないが、一日に一回は怒鳴ってるか鬼のように怖い顔をしている鬼プヨは、書類に間違いもなく、午後からは怒鳴り声は聞かなかった。
それに何だか少し機嫌がいいようにも見えるのは気のせい?
まぁ、とうでもいいんだけどね。
仕事に集中していると時間は経ち、終業時間になった。
「お疲れ優子、帰ろ」
「日菜子お疲れ様。疲れたね、帰ろ」
私達は更衣室に向かい、着替えて会社を出ようとしたら誰かに呼び止められた。
「ねぇ橋本さん達!」
私達が振り返るとそこには同じ部署で働く明日香(あすか)先輩が居た。
「どうしたんですか?」
「急なんだけど合コン行かない?」
「合コン!?行きますっ!」
日菜子は即答だった。彼氏と別れて一ヶ月の日菜子は目を輝かせていた。
私は今は彼氏は欲しいとも思わないし行く気はしなかったけど日菜子が行こうと目を輝かせて言われたら断れなくて参加する事になった。