夜まで待てない
白崎先輩の秘密
羽月に赤い印を付けられた私は次の日の朝、早く起きて目立たないようき首にファンデーションを塗ってスカーフを巻いた。
目立つ所に付けられたからファンデーションで誤魔化したけどスカーフを巻けば見えなくなるし、会社に着いたらさすがにスカーフしたまま仕事はしないし怪しい目でみられそうだからね。
私はあまり音を立てないように用意をして、マンションをそっと出た。
だがまだ会社に行くには早いから、会社付近のマックに立ち寄りコーヒーを買い時間を潰した。
たまにはこんな風に早く起きてマックでコーヒーを飲むのも悪くはない。
だが時間は経ち、そろそろ会社に行く時間になりマックを後にした。
会社に着くとちょうど日菜子も来た所で、一緒にオフィスに向う途中で私は日菜子に言った。
「日菜子!今日って暇?」
「え?特に用事はないけど何かあんの?」
「用事ないなら今日は家にこない?引っ越したら日菜子が家に遊びに来たいと言ってたでしょ?」
「ははぁーん!さてはまた羽月くんと何かあったんだ?仕方ないから行ってあげる!その代わり何があったか教えてよね?」
「うん!」
来てくれるなら話しくらいならいくらでもするよ!
日菜子が来てくれる事で安心した私は、何も考えずに仕事に集中出来る事ができた。