夜まで待てない
今日も鬼プヨに怒られる事もなく仕事が終わり、日菜子と一緒に会社を出た。
一応、買い物はしていたが日菜子も来るしマンション近くのスーパーで食材とお酒を買い足した。
スーパーを出てマンションに着くと日菜子をソファーに座らせた。
「テレビでも見て寛いでいて!」
「私だけじっとしてるのも悪いから手伝うよ!」
「ありがと!じゃあ一緒に作ろうか!」
そう言って二人で料理を作った。
作った料理は唐揚げと枝豆、揚げ出し豆腐とサラダにキンピラを作った。
ビールに合うメニューばかりだ。
テーブルに並べて冷蔵庫から缶ビールを二本取り出して日菜子に一本渡した。
「お疲れ様!」
「お疲れ!」
そう言って乾杯してビールをゴクゴクと飲んだ。
「で?昨日は何があったの?」
「もう聞いちゃうの?」
「当たり前でしょ?」
私は昨日の事を日菜子に話した。
「羽月くんって優子に聞いてた印象と違って肉食系なんだね!だけどさ、お風呂に入ってきた時に見たんでしょ羽月くんの?」
「見たって?」
「アレだよアレ!」
日菜子にそう言われて思い出すと顔が熱くなった。
「見たと言うか視界に入った感じで直に目を逸らしたよ。まさかお風呂にまで入って来るなんて予想もしてないしね。」
「今まで抑えてた分、キスをした事によって優子への想いが溢れてるんじゃない?少しでも優子の側に居たいのと、やっぱり触れたいとかってあるんじゃない?」
いくらなんでもそれじゃ私はたまったものではない。
「それじゃ私が困る。羽月に対して好きな感情がないし、羽月の事は好きだけど今までは幼馴染としてしか見た事ないし、恋愛感情の好きではないんだよね。」
「今はそうでも先はその気持ちに変化は起きるかもしれないよ?まぁあまり考えずに優子は普通にしてたらいいんじゃない?」
日菜子の言う通りに普通にしてたほうがいいのかな。
そんな話をしながら摘みを食べながらビールを飲んでいた。