夜まで待てない




次の日の朝。


昨日は避ける為に早く起きて羽月よりも早目にでたが、今日はそれをしなかった。


避けたところで羽月はそんなの関係ないみたいだしね。


だが朝からキスされる事もなく、羽月は私より先に会社に行った。


昨夜は"無理だな"なんて言ってたけど少しは私の気持ちもわかってくれたのかもしれない。


ずっと友達で幼馴染だと思っていたから急なキスに告白に驚きを隠せなかった。


だからと言ってその気持を受け入れるのはできないし、ルームシェアを始めたからには前みたいな関係が居心地がいい。


私はマンションを出て会社に行った。


会社に行く途中で久しぶりに中学、高校と一緒で親友の菜々子からラインが来た。


菜々子は結婚していて一児の母だ。


メッセージを見ると


(優子元気?今日は旦那が出張でいなくて寂しいから久しぶりに家にご飯を食べにこない?)


そう書いてあった。


私も仕事が忙しくて菜々子の家に遊びに行ってなかったし、羽月の事もあるから話してみようかな?


私は菜々子に仕事が終ったら行くと伝えて羽月にもラインで今日は菜々子の家に行くから夕食は作れないと送った。


羽月も菜々子を知ってるから遅くなるのはわかるだろう。


一応、食費を貰ってるから連絡はしとかないといけないしね。





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