夜まで待てない
それからいつもと同じように仕事をして、今日の仕事を終えた。
お昼に羽月もからラインの返事が来ていて
(楽しんでこいよ!)
そうメッセージが送られてきていた。
私は会社を出て菜々子の家に向う途中で菜々子の子供のいっくん(樹くん)にお菓子とジュースを買った。
いっくんは四歳でたまに遊びにいくとゆうちゃんと言って抱きついてくれるのが可愛くて仕方ない。
菜々子は今は二人目を妊娠中で今は安定期に入ったみたいだ。
電車に乗って菜々子の家に着いてインターフォンを押した。
すると玄関の扉を開けて出迎えてくれたのはいっくんで"ゆうちゃん"そう笑顔で言って私の足に抱きついた。
「いっくん!元気だった?最近は忙しくて遊びに来れなくてごめんね?今日はゆうちゃんがお菓子とジュースを買ってきてあげたよ!
いっくんの好きな仮面ライダーのもあるからね?」
「本当にっ?ゆうちゃん大好き!」
そう言われたら私も嬉しくてまた来る時は何か喜ぶ物を買ってきてあげようと思ってしまう。
いっくんの笑顔に癒やされながら私は菜々子の家の中に入った。
「ママっ!ゆうちゃん来たよ!」
「いっくん、お出迎えありがとう!優子も今日はありがとね?」
「いいよ!それよりお腹、だいぶ大きくなったね?もうどっちか分かったの?」
「多分、女の子だろうってさ!旦那がそれ聞いて凄く喜んでた。何回か検診に行けばわかるだろうけどね!」
「いっくんもお兄ちゃんだね!」
そう言っていっくんの頭を撫でた。
「うん!僕、お兄ちゃんになるの!」
嬉しそうに言ういっくんはすっかりお兄ちゃんになっていた。
莉子ちゃんもこうやって大きくなるんだろうな。