夜まで待てない
そして明日香先輩と、その友達二人に私と日菜子の五人で参加した合コン。
相手の男性五人の顔を見て一人だけ見覚えのある顔が居た。
私達と同じ部署で働く白崎(しらさき)先輩だった。
明日香先輩と白崎先輩は同期で、明日香先輩に聞くと、白崎先輩に合コンをセッティングしてもらったらしい。
本当なら明日香先輩の友達二人が来る予定が、キャンセルになった為に私達二人が誘われたんだけど、隣に座ってる日菜子は男性陣を見て興奮気味だ。
「白崎先輩のお友達、皆がイケメン過ぎてヤバイ!白崎先輩もまぁまぁイケメンだけどね」
日菜子は私の耳元でそう言った。
私はイケメンだろうが今は別に誰とも付き合いたいとは思ってないし、興味なんてなかった。
そして始まった合コンは、私以外は盛り上がっていた。明日香先輩も日菜子も、白崎先輩とは同じ会社だし、狙いはお友達のイケメンで、明日香先輩の友達も、白崎先輩ではなく友達のイケメンと仲良く話していた。興味のない私と白崎先輩はチビチビお酒を飲みながら二人で話していた。