夜まで待てない




「危ねっ!もう少しで電柱にぶつかる所だったぞ?」


「ご、ごめ……」


そう言いながら羽月の顔を見上げると、普段は掛けていない眼鏡姿の羽月は何故か色っぽくて言葉すら出す事が出来ず、私の心臓はドキンと音をたてた。


「昔から優子は危なっかしいな。」


そう言いながらまた手を繋ぎが歩き出した。


暫くと言うかもう一年くらい彼氏が居ないから羽月にドキドキしたのかもしれない。


私達はマンションに着き、部屋の中に入った。


「先にシャワー浴びて来いよ!俺は後で浴びるから。」


「うん、ありがとう。」


そう言って私は部屋に鞄を置いて着替えを持ってシャワーを浴びた。


何だか今日は疲れたな。


羽月に言われたように今日みたいに遅くなる日はタクシーで帰ろう。





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