夜まで待てない
洗い物を済ませた私は、疲れていた事もあり歯磨きをしてベッドに横になると直に眠に就いた。
次の日に目覚めたのはお昼前で、スマホを見ると羽月からラインが来ていて今日は仕事だけどお昼過ぎには戻るとメッセージが来ていた。
私はベッドから起き上がり歯磨きを済ませて着替えた。
化粧はせずにラフな格好で洗濯をし、部屋の掃除をした。
掃除が終わり昼食を作ることにした。
羽月は食べて帰るかもしれないけど一応、二人分を作ろう。
私は冷蔵庫から冷凍していたハンバーグを解凍し、ソースを作った。
パスタが少し残ってるから少し味付してハンバーグに添えようと思い鍋を探したが見当たらない。
あれ?何処に置いたっけ?
昨日に羽月がパスタを作ってくれたから鍋を使った筈なんだけどな…
ここを探しても無いと言う事は上の扉かな?
私は背伸びして扉を開けたらそこに鍋があったんだけど背伸びしても取れない。
「ヨイショ!」
私はジャンプしたが鍋に手が触れただけで取れない。
「……もう一回だ、ヨイショ!」
だが結果はダメだった。
「ハァー、椅子持ってこよう…」
そう思った時だった。
「何さっきからジャンプとかしてんの?」
そう言っていつ帰ってきたのか羽月が私の真後ろに立っていて鍋を取ってくれた。
だが羽月の身体が私の背中に密着してそのまま私の前に鍋を置いてくれたが距離が近すぎて後から抱きしめられてるみたいでドキドキした。
それにあんな恥ずかしい姿を見られるなんて…
「ハンバーグ俺のもあんの?」
「え?あ、うん!」
「俺食べてなかったから優子が作ってくれててよかった。じゃあ俺は着替えてくるな!」
「うん!」
私は急いでパスタを茹で、お皿にハンバーグとパスタにサラダを添えてご飯と一緒にテーブルに持っていった。