夜まで待てない




着替えを済ませた羽月と一緒にテーブルに座り昼食を食べた。


食べ終わった後は洗濯物をベランダに干していた。


晴れた日に洗濯物を干すのは気持がいい。


普段は仕事で忙しいから週末くらいしかゆっくり洗濯物とか干せない。


洗濯物を干し終わり、ベランダで大きな伸びをした。


買い物にも行かなきゃ行けないけど化粧するのも面倒くさいな…


休みの日となるとゆっくりしたいと思ってしまう。


「あー、面倒くさいけど行かなきゃな!」


「ん?どっか行くのか?」


「聞えた?買い物に行こうと思って!」 


リビングから羽月が私に話しかけた。


「じゃあ俺も一緒に行くよ!いつも優子に任せてばっかりだしな!俺、今日の夕食はトンカツが食べたい!」


「分かった!じゃあ化粧してくるから待ってて!」


「てか化粧しなくても優子は十分、可愛いぞ?」


「……」


さらっとそんな事を言われると照れてしまって言葉が出なかった。


「兎に角、化粧してくるから待ってて!」


私は急いで自分の部屋に入った。


軽く化粧を済ませて部屋から出ると羽月も着替えていた。


「お待たせ!」


「おう!じゃあ行くか!」


そう言って私と羽月は羽月の車に乗ってスーパーに買い物に行った。




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