夜まで待てない
羽月はベッドに座ると私の顔をジッと見つめた。
「優子…脱がせて…」
甘えたような声で羽月は私に言った。
私はゆっくり羽月の服を脱がせた。
「じゃあ私は戻るから寝るんだよ?」
そう言って自分の部屋に行こうとしたが羽月は私の腕を掴んで離そうとしない。
「ど、どうしたの?」
「一緒に寝てくれなきゃ眠れない。」
そう言って羽月は私の腕を引っ張り一緒にベッドに倒れこんだ。
私の顔は羽月の胸に当たり、肌の体温がそのまま私の顔に伝わる。
「…っ!!」
だが羽月はすぐに寝息を立てて眠ってしまい、
抜けだそうと思ったけどギュッと力強く抱きしめられて足まで絡ませてる為に動けなかった。
私は一人ドキドキしっぱなしで、三十分程で羽月の腕の力は抜け、反対側に寝返りを打ったから私は解放されたが、ドキドキは直ぐにはおさまらなかった。
部屋に戻った私は着替えを持って浴室に行きシャワーを浴びた。
何回か羽月にキスをされたけど、さっきのキスは何だか蕩けそうになり酔いしれてしまった。
今までは強引にキスされたりで嫌だって思ったのにさっきのキスは強引とかじゃなかったし、好きだと言ってされたキスに嫌だと感じなかった。
自分からも舌を絡めるなんてもしかして羽月を意識し始めてるとか?
まだ自分の気持はわからないけど酔ってる癖に優しいキスで思い出すたけで胸がドキドキする。
シャワーを浴び終えた私は缶ビールを一本飲んで、スマホのアラームをセットすると、体を動かしたのもあって直ぐに眠りに着いた。