夜まで待てない



「えぇーハズレたの何か悔しい!でも男の人も好きなんですよね?」


「そうだね!男の人でも女の人でも魅力を感じれば好きになるんだよね。今は羽月くんに魅力を感じてるけど羽月くんは優子ちゃん一筋だから何か悔しいよ。」


チラッと白崎先輩は私を見てため息をついた。


イヤイヤ…ライバル視されても。


「ですよね、あんないい男の告白を焦らしてる優子は小悪魔ですよね?だけど私は近いうちに優子は羽月くんを好きになると思います。」


「ちょっと、勝手に言いたい放題しないでよね?私だって…」


「私だって?」


「…ちゃんと考えてるんだから。」


小声でそう言った。


「それって何か進展あったの!?」


日菜子は興味津々に聞いてくる。


「悔しいけど俺も気になるぅ!」


女の子みたいな喋り方で白崎先輩まで私に興味津々だ。


二人にそんな目で見られても困るんですけど!


「そんな別に何もにないし。」


「嘘はダメだよ!何かあったって顔に書いてるし白状しなさい!」


日菜子にそう言われて昨日の話を二人にすると、二人は顔を見合わせてため息をついた。


「な、何よ!話したとたんに二人してため息なんかついて…」


「「だって、ねぇ」」


「だから何よ?」


二人は何やらコソコソ話してるし何か感じ悪いんですけど!!


「まぁ…いずれ自分の気持ちわかるでしょ?」


何?その中途半端な言い方は…。


「二人して聞いておいて酷くない?」


「「全然?」」


息がピッタリな二人に何も言い返せなかった。




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