夜まで待てない




日菜子と白崎先輩って仲良くなったのは何日か前なのに付き合う事になるなんて思いもしなかった。


順序は違うけど二人を見てたら幸せそうだ。


「私達が付き合えたのって優子と羽月くんのおかげだね?」


「え?私と羽月のおかげ?」


「優子が白崎先輩の秘密を知って恋人の振りを頼んで羽月くんと会ってさ、白崎先輩は羽月くんに心を奪われたでしょ?それで白崎先輩が私達とご飯を食べた時に羽月くんの話をして私と白崎先輩は意気投合できて仲良くなった訳だし。その時にゲイだったら多分、付き合ったりはしてないけど、バイだと聞いて興味本意でのキスが私達を結びつけて付き合う事になったし、二人が居なかったら私達は付き合ってなかったしね!」


まぁ確かにそんな感じなのかな?
何かしたわけではないと思うけど。


「二人にはお礼しなくちゃね?今度、一緒に飲もうよ!」


「日菜子を知ってしまったらもう羽月くんには興味ないし安心していいからね優子ちゃん?」


い、いや別に安心とかそんなのは…


「まぁ今度、ゆっくり飲もうよ!」


「う、うん…」


二人が付き合いだしたって聞いたら羽月も驚くだろうな。


あまり話さなかった二人が仲良くなって数日で付き合っちゃうんだもん。


私は一年くらい人を好きになってないし何だか羨ましくも思った。


私達は食べ終わると会社に戻り午後からの仕事に集中した。




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