夜まで待てない
今日は一時間残業して仕事を終えた。
私は会社を出てマンションに帰り料理を作った。
丁度、料理が出来終わると羽月が帰ってきた。
「ただいま!」
「お帰り、今日は早かったね?丁度夕食が出来たから一緒に食べよう。」
「ああ!」
そう言って羽月は部屋に行き、着替えを済ませるとテーブルに座り一緒に夕食を食べた。
「そう言えば私の同期の日菜子と白崎先輩が付き合う事になったんだ。」
「へぇー、でも白崎さんってゲイじゃなかったのか?」
「白崎先輩はゲイじゃなくバイだから女の人も好きになるんだよ!日菜子もそれを知ってるし、興味本意でキスをしてみたら凄く良くてその流れで体を重ねたら相性が良すぎたみたいでお互いが好きになったから付き合う事になったみたいよ!その前に二人は凄く気が合ってたし上手く行くんじゃないかな?息もピッタリだしね。付き合えたのは私達のおかげだっていってたよ。だから今度、一緒に飲もうって言ってた。」
私はもう驚きもないし橋を動かしながら羽月に話した。
「付き合えたのは俺達のおかげって?」
「私が彼氏役で白崎先輩をマンションに連れて来て、羽月に心を奪われたでしょ?その次の日に白崎先輩が私と日菜子を誘ってお昼に行って、羽月の話で二人でもりあがってさ…それから仲良くなって数日で恋人になって私もビックリしたよ!」
「俺の知らない所で俺の話で盛り上がるとかウケるな?二人は体の相性か良かったから突き合ったんだろ?だったら俺達も試してみるか?」
「な、な、何を言ってるのよ!」
「えー、セックスしたら相性よくて俺を好きになるかもしれないだろ?」
「私は好きにならなきゃ嫌なの!」
「キスは受け入れたのに?」
ニヤニヤしながら言う羽月に私の顔はカッと赤く染まった。
「う、煩いな!早く食べなさい!」
「冗談だって!怒るなよ優子!」
私は黙ったまま夕食を黙々と食べた。
夕食を食べ、キッチンで洗い物が終わりリビングに行くと同時に羽月のスマホが鳴った。