夜まで待てない




「もしもし?あぁ美波?
元気だけど何かよう?同窓会は行くけど。
うん、あぁ、じゃあな!」


そう言って電話を切った。
同窓会の話が出てるから高校の同級生でクラスにミナミっていたかなと考えたら一人頭に浮かんだ。


相原 美波。


高校一年の時に羽月と付き合っていて私に嫌がらせを言ってきたりした子だ。


幹事でもないのに連絡して、羽月がくるかを確認するのは気があるとかかな?


何故元カノがわざわざ羽月に同窓会に行くかを聞くのか考えると胸がモヤモヤした。


だけど私は誰?とも聞かないし羽月も私に誰だったとは言わない。


私は気になりながらも直ぐにお風呂に入り、上がって歯磨きを済ませると自分の部屋に入った。


でも美波って凄く美人だったし、羽月と別れた後すぐに学校一のイケメンと言われた先輩と付き合ってたもんね。


大人になった今も美人だとは予想がつくけど、そんな美波からアプローチされたら羽月だっていくら私がずっと好きだったとは言え、心が揺らぐんじゃないかな?


私は美人でもないし多分、普通だと思う。


そんな事を思うと少し胸がキューっと締付けられた。


私は起きてたら考えてしまうから電気を消して目を瞑って寝ることにした。




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