夜まで待てない
お昼から会社に戻って仕事をしていたけど、何度もさっき日菜子に言われたことが頭を巡って仕事に集中出来なかった。
今日は急ぎの仕事がなかったのが幸いだ。
仕事も終わり、私は菜々子に連絡をするともう少ししたら会社に着くと言ったから会社の前で待っていた。
その間に日菜子と白崎先輩は会社を出ると手を繋いで仲良く帰って行った。
もう社内では公認のカップルだし周りの皆も手を仲良しで羨ましいって感じでしかない。
暫く待ってると菜々子に呼ばれた。
「優子、こっち!」
「ゆうちゃん、こっち!」
いっくんも車の窓から私の名前を呼んだ。
相変わらずいっくんは可愛い。
私は菜々子の旦那さんが運転する車の後部座席に乗った。
「お疲れ優子!」
「お疲れ!今日はありがとう!
彰さんもありがとうございます!」
「気にしなくていいよ!今日は菜々子を宜しくお願いします。いつも俺が帰りも遅くて育児も任せっぱなしだし、お産前に息抜きして欲しいからね。優子ちゃんが居れば俺も安心だし何かあったら直ぐに連絡してね?」
「もう心配しなくても大丈夫だってば!」
アハハハと笑う菜々子。
「彰さんも心配なんだよ!お腹に赤ちゃん居るんだし体調悪い時はいつでも言ってよ?」
「うん!わかってる!」
少し時間があったからファミレスに寄って、私と菜々子は食べなかったけど、彰さんといっくんは夕食を食べた。
いっくんはお子様ランチに目を輝かせていた。
二人が食べ終わり、私達は同窓会が行われる場所へ向った。
場所は幹事の黒瀬くんがバーテンダーとして働いているbarを貸し切りにしてするみたいだ。
「じゃあ、後で連絡するならいっくんを宜しくね?」
「ああ!ゆっくりな!」
「ママ楽しんでね?いっくんおりこうさんに、してるよ!」
「偉いね!ママが帰るまでパパと遊んでてね?」
「はぁーい!」
そう言って彰さんといっくんは帰って行った。
私達はbarに入ると結構人が居た。