夜まで待てない
それからも皆で話していたけど羽月と美波はずっと一緒に居て気になっていた。
「ねぇ優子、羽月と久しぶりに話したいから付いてきて。」
「うん…」
私は菜々子と羽月の所に行った。
「羽月!」
「菜々子か?久しぶりだな!お腹も大きくなってるな!」
「そうでしょ?一人目よりも二人目のが大きく感じる!」
そんな会話をしてたら美波が会話に入ってきた。
「でも菜々子も早くに結婚して子供生んだからこうして誰かと夜に飲みに行ったりあまり出来ないから可哀想って思う。」
「そう?育児も大変だけど楽しいし、頻繁には飲みに行けなくてもたまには両親に子供を預けて旦那とデートしたりしてるし充実してるけあど?ママ友ともランチもするし別に夜に遊びたいとか思わない。」
美波って昔とちっとも変わらないな…
「そうなの?でも私には考えられない!
あら、優子も久しぶりね?彼氏は居るの?」
今度は私に話を振ってきた。
「彼氏は居ないけど…」
「そうなんだ?ねぇ羽月、黒瀬くん達と話そうよ!」
そう言って羽月の腕を引っ張って行った。
「お、おいっ!」
美波は羽月を無理矢理引っ張っていき私達から遠ざかっていった。
「何アレ?相変わらず性格悪いわね!
それに優子と羽月を話させたくないみたいだしあれは羽月を狙ってるしか思えない。
まぁ羽月も美波には眼中ないみたいだし優子にしか興味がないのは分かるから心配ないけど。」
私達はまた友達の所に戻って会話をした。
すると誰かに声をかけられた。
「優子、久しぶり!」
「聡…久しぶり!」
声を掛けてきたのは元彼だった。
「ちょっと話さないか?」
「え、うん!」
私は聡と一緒にbarの外に出た。