夜まで待てない
「久しぶりだな?」
「うん…」
「俺さ優子にどうしても謝りたかったんだ。」
「え?」
「付き合ってた時にさ、優子と羽月の関係に嫉妬して優子から羽月を遠ざけてしまった事。
好きだったからあの時は羽月の存在に嫉妬したけど、大学で彼女が出来て凄く嫉妬された時に初めて俺、優子に酷いことして縛り付けてたんだと思ったんだ。本当に悪かったよ。」
「聡…もう昔の事だし気にしてないから!
それに私も逆の立場だったら嫌だと思ったから羽月を避けたの。聡だけが悪いんじゃないしもう気にしないで?」
「ありがとう!」
別れてからあまり会話をしなかった私と聡だけど、こうして聡が言ってくれた事は嬉しかった。
私達が戻ろうとして先に聡が入り私がbarの中に入ろうとした時だった。
「ねぇ羽月…私達、寄りを戻さない?」
その声に目をやると、美波と羽月がbarの裏口から外に出たのか狭い通路に立っていた。
その時に私は美波と目が合い、そのまま羽月にキスをした。
ウソでしょ…
私は見たくなくてbarの中に入っていった。