強引同期に御注意!
「タクシーで帰る。」



「ここじゃー タクシー捕まらないぞ。」



私が言う事に否定する男
電話したら来てくれるから良いわよ!


でも 眠過ぎて電話する気力も残ってない



ソファーの肘掛けに頭を乗せ目を閉じる
はぁ~ ここが自分の家だったら良いのに~



必死で寝ないようにしてるけど 記憶が薄れて行く
ま~寝ても この男とは何も無いだろうけど・・



記憶が途切れる寸前 体に重みを感じた
半分目を開けると 目の前には桜井の顔が・・・



近い距離に驚きながらも 冷静で居る私
桜井とは同期以上の感情を持っていないから安心しきっている



「重い。」



それでも 退こうとしない男
眠過ぎて目を閉じようとした時 
私の顔に掛かってる髪の毛を優しく退け そのままの流れで耳の後ろへ手を回す



その行動に驚き 目を開けると さっきよりも近い距離にいる顔
あと数センチで唇が触れそう



なんで?
酔っ払った?



声も出せずに焦る
至近距離で見つめ合って 桜井が目を細めた瞬間








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