強引同期に御注意！
お粥を小さい器に入れ 桜井を起こす


「食べれそう？」


私の問いに のそっと体を起こすが辛いらしく壁にもたれる


私もベットに座り お粥をスプーンに少し入れ 息を吹きかける


もう冷めたかな？
桜井の口元に持っていくと驚いた顔をする


いつもの私だったら 絶対にやらない行動 でも 今回は特別


目を細めて口を開けて食べた
それを何度も繰り返す


あっと言う間にお粥はなくなった
早く良くなると良いんだけど 横になった事を確認して片付けをする私


ベットから離れようとしたら 桜井がボソッと呟いた



「たまには こう言うのも良いな。」



え？
振り返ったけど もう目を閉じ深い眠りに入っていた



片付けをしてお風呂に入ろうとした時　電話が鳴った



起きちゃうじゃない！
急いで出ると・・



「愛梨　今　桜井と一緒？」



茜からだった　何か焦ってる



「一緒だよ。熱出してて寝てる。」



「咲が桜井と連絡が取れないって騒いでて　私はこっそりトイレに行くふりして電話してるんだけど　もしかしたら　咲から電話かかって来るかも。気を付けて。」



「わかった。ありがとう。」



私と桜井が一緒に居なくなったから　絶対に私と居るって気付いてるね
その内　私の方にも電話があるはず



この間も　そうだったし



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