強引同期に御注意!
「え?茜?」



急いで玄関を開ける



「朝早くから ごめん。え?どっか行くの?」


「コンビニに行こうとしたんだけど・・」



茜は疲れ切った顔をしている



「もー何度も電話したのに電源切ってるし!大変だったんだからね。咲が二人とも連絡が取れないって騒いで あの後 すぐに桜井の家に行ったらしいの。で 何時間も待ったけど帰って来ないし。」



待って・・・
桜井が起きてる!視線で訴えると 茜も気づき手で口を押さえた



「体調どう?」



「だいぶと良くなった。良いよ 続けて。」


苦笑いしながら 茜は続ける



「私だけじゃなく 竹中にも何度も連絡が来て どこに居るのって。ついさっきも電話掛かって来て寝てない状態。迷惑なのをわかって 始発で来た。」



「悪かったな。」



のそのそ歩いて来る桜井



「桜井が悪いわけじゃないよ。アンタも被害者でしょ。」



「あぁ。」



これから どうしよう
あの家に帰るのは危険だし


「当分は家に帰らない事だね。今の咲は何するか わからない。竹中に言って 服取りに行かすよ。2.3着スーツあれば良いでしょ?適当に着替えも持ってこさせるよ。」



「頼む。」



そう言って家の鍵を渡す



「茜も気を付けてね。」



笑って出て行った


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