強引同期に御注意!
「流我 いるんでしょ?」


え?
ドアの方を見て言う咲


ドアを開けて中に入って来た


「なんで?」


私は茜しか言ってないのに…
茜が桜井に言ったのね


「もう流我って呼べないね。」


寂しそうに桜井を見る
本当にこれで良かったのかな


「今まで ごめんね。 …愛梨をお願いね。 桜井君。」


「あぁ。俺こそ ごめん。」


涙がとめどなく流れる
最後の別れみたいに


「最後に抱きしめても良い?」


「ごめん。」


「そうだよね。桜井君は一途だからね。」


吹っ切れたように 笑って


「桜井君より ずっと良い彼氏見つけて 一番に結婚するぞ!その時は 呼ぶからよろしく。」


最後 手を振って帰って行った


見えなくなるまで 咲を見送った


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