強引同期に御注意!
「本当に良かったの?」


私の問いに 眉を寄せる


「どう言う意味?」


「私なんかより ずっと良い子だよ。桜井の言う事 何でも聞いてくれて 尽くしてくれる。」


「それ以上 聞きたくない。」


私は まだ自信がない
咲より 私は桜井を愛してないと思う


「俺は 愛梨が良いんだ。他の誰でもない。」


機嫌を損ねてしまった桜井
でもね 手はしっかり握ってくれるんだよ


「流我。」


私が名前で呼ぶから 驚いて足を止める


名前で呼ぶのは 彼女の特権


私はにこりと笑って歩き出した



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