ティアラ
そう言って追い払おうとしたけれど、太一はここから動こうとせず、「まだ、そんなくだらないことやってんの?」と聞いてくる。
「うるさいな。もうあっち行ってよ!!」
うんざりした顔で言い返すと、太一は真顔でこう言った。
「お前さ、今はそれどころじゃねぇだろ? 直子も今日はお前のために動いてるんだぜ?」
顔の前に人差し指をさしてきて、きつい口調で叱ってくる。
その手を見たあたしは、歪めていた顔を元に戻す。
「その傷……」
「うるさいな。もうあっち行ってよ!!」
うんざりした顔で言い返すと、太一は真顔でこう言った。
「お前さ、今はそれどころじゃねぇだろ? 直子も今日はお前のために動いてるんだぜ?」
顔の前に人差し指をさしてきて、きつい口調で叱ってくる。
その手を見たあたしは、歪めていた顔を元に戻す。
「その傷……」