ティアラ
力強く投げることで破裂する水風船。
「……お前なぁ。ガキみたいなことしてんじゃねーよ!! ずぶ濡れじゃねーか!!」
髪の毛まで濡れた深町は、買ったばかりの眼鏡をはずして、手のひらで顔を拭いていく。
「はい。これ返す」
水滴が残っている額に、昨日渡された請求書をピタッと貼り付けるあたし。
「あたしだってね、誰かさんから馬鹿にされたせいで、レーザー手術までしてほくろを取ってるのよ!!」
手術費は保険がきいてたから、1万位だったけど……。
これ以上、金を払ってたまるか!!
「眼鏡とか自転車代のほうが高いけど、小学生時代に味わった屈辱と比べれば安いもんでしょ!!
それに、あたしは弥生ちゃんや美緒ちゃんから、あんたへの仕返しを頼まれてるの!!
だから、これからもあんたへの嫌がらせはやめないからね!!」
「……お前なぁ。ガキみたいなことしてんじゃねーよ!! ずぶ濡れじゃねーか!!」
髪の毛まで濡れた深町は、買ったばかりの眼鏡をはずして、手のひらで顔を拭いていく。
「はい。これ返す」
水滴が残っている額に、昨日渡された請求書をピタッと貼り付けるあたし。
「あたしだってね、誰かさんから馬鹿にされたせいで、レーザー手術までしてほくろを取ってるのよ!!」
手術費は保険がきいてたから、1万位だったけど……。
これ以上、金を払ってたまるか!!
「眼鏡とか自転車代のほうが高いけど、小学生時代に味わった屈辱と比べれば安いもんでしょ!!
それに、あたしは弥生ちゃんや美緒ちゃんから、あんたへの仕返しを頼まれてるの!!
だから、これからもあんたへの嫌がらせはやめないからね!!」