ティアラ
一瞬、イラッとしたけれど、男って女より精神年齢が低いって言うし、ここはひとまず冷静に対応しよう。

どうせ恥ずかしがってるだけだと思うし。

「別に、あたしはどっちでもいいのよ? あんたがどうしてもしたいって言うなら、してあげてもいいわよって言ってるの」

穏やかに、優しく言ってあげた。

だけど、深町の野郎……。

「一体、お前の思考回路はどうなってんだ? デートしたいなんて思うわけねぇじゃん」

そう言って、家の門を閉め、スタスタと去っていく。
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