ティアラ
「……」

もう限界。

そろそろキレてもいいですか?

口から火が出せるなら、今すぐこのすかした顔を丸焦げにしてやりたい。

ムカついたあたしは、ズカズカと彼に近づき、持っているサッカーボールを取り上げた。

「あたしの好意を無駄にするなぁ!!」

大声で怒鳴りながら、深町の家の庭へ放り投げる。

「ちょ、おま……」

「うるさい!!」

慌てる深町を無視して、腕を引っ張った。

今日のことを考えたせいで、昨日の夜はあまり寝れてないのよ!?

グダグダ言ってないで、素直になれ!!
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