ティアラ
同時に、たくさんの声援と拍手が波のように押し寄せてくる。
残念そうな表情で舞台をおりていく他の候補者を横目で見ながら、司会者から銀色のティアラをかけてもらうあたし。
何度味わっても、気持ちがいい瞬間。
「まさか、今年も選ばれるなんて思ってませんでした。とっても嬉しいです!!」
司会者から渡されたマイクを両手で持って、満面の笑みで喜ぶ。
「なれると思ってました」なんて言葉は、絶対に言わない。
だって、そんなことを言ったら印象が悪くなるでしょ。
みんなの中にある「学園のアイドル、百瀬美和」は、自分の容姿を鼻にかけない清純な女の子。
「可愛いね」ってほめられても、「そんなことないよ」と控えめに返すのが当たり前。
残念そうな表情で舞台をおりていく他の候補者を横目で見ながら、司会者から銀色のティアラをかけてもらうあたし。
何度味わっても、気持ちがいい瞬間。
「まさか、今年も選ばれるなんて思ってませんでした。とっても嬉しいです!!」
司会者から渡されたマイクを両手で持って、満面の笑みで喜ぶ。
「なれると思ってました」なんて言葉は、絶対に言わない。
だって、そんなことを言ったら印象が悪くなるでしょ。
みんなの中にある「学園のアイドル、百瀬美和」は、自分の容姿を鼻にかけない清純な女の子。
「可愛いね」ってほめられても、「そんなことないよ」と控えめに返すのが当たり前。