可愛くなんて、なれない!
「なんかイロイロ考えてるみたいだけど。無理矢理はダメだからね?マーヤは、見てくれは大人だけど、中身は本当にお子様なんだから。もし、マーヤを泣かせたりしたら、たとえお前でも殺すよ?」


それはそれは世の中の女性がうっとりするような、それでいて目が笑ってない魅惑的な笑顔で星哉に言われた。


コイツだけじゃない。


慎哉、はたまた父親の和真さんにまで殺されるだろう。


「マーヤを好きになった時から、覚悟はとっくにしてるんだ。なにせ家族がお前達だからな。絶対に泣かせないし絶対に手放さないし、絶対に裏切らないよ。」


今度はそっと、マーヤの瞼にキスを落とす。


「他の誰にも渡せない。マーヤは俺の嫁だから。」


俺が言うと。


「まだ付き合ってもないのに(笑)」


と笑われたが、もう俺の中では決まっている事だから、気にしないで流しておいた。

< 27 / 64 >

この作品をシェア

pagetop