可愛くなんて、なれない!
「あ、川島、飯田…」
私達を呼んだ上原の声がとまり、マジマジとマーヤを見てる。


コイツ、分かりやすくて笑える(笑)


「なによ、上原。」


「あ、いや。川島スッピン?」


「だったら何。普通お風呂から上がってまで化粧するのなんかないでしょ。面倒くさくて冗談じゃない。」


ツンとそっぽをむくマーヤ。


それを聞いた周りがざわめいているのが、またオカシイ。


「え?川島さんスッピン?」
「超キレイ……」


そんな囁きは、本人全く分かってない。


なんてしてると。


「マーヤ‼」
全く隠す気もなくなったんだろう主任が走ってくる。


「どうしたの伊織くん、そんなに慌てて。」
マーヤが目を丸くしている。


「お前また、そんなカッコして‼」


「え?温泉だもの、普通に浴衣でしょ……。伊織くんだって浴衣じゃない。」
本人全く分かってないのが笑える。
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