可愛くなんて、なれない!
「う~~、マーヤは俺の隣だからな‼」


「ちょっ、主任、横暴‼」
上原が慌ててるけど。


「変な伊織くん。いつもそうじゃない。」
クスクス笑ってるマーヤが、なぜだか小悪魔に見えてきた。


そうして中に入ると、畳敷きの宴会場にたくさんのお膳が並んでいる。


既にゲッソリしているマーヤに。


「マーヤちゃんは、ワシの隣においでよ~」
後ろから声がかかった。


振り向くと、社長と畑山さんがニコニコ笑っていた。


「え、イヤですよ。ただでさえ面倒なのに、更に面倒くさくなるじゃないですか。」


ため息をつくマーヤをみて、社長が笑っている。


「仕方ないなぁ……、じゃ、後でお酌しに来てくれよ。」


「それくらいなら、仕方ないですね。でも、社長と副社長だけですよ。後は面倒なんで。」


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