可愛くなんて、なれない!
変なんです……。
なんか最近、変……。


何が変かというと、私の周りが変。


今までは私に話しかけてこなかった人達が、やたら話しかけてくるようになった……。


しかもだ。


「マーヤさん。」
と、何故か、名字ではなく、名前で呼ばれるのだ。


それは別にいいんだけど。


「マーヤちゃん、今日一緒に食事でもどう?」
「今度一緒に出かけない?」
と、男性社員から声をかけられるのが、疑問でしょうがない。


もちろん、
「行きません、帰ります。」
と断るのだけど。


何故か、懲りずに声をかけてくるのだ。


なんで……?


あと、何故か女性社員からも声をかけられるようになった。


「マーヤさん、これどうしてら良いですか?」
仕事内容ならば、その時に教えて。


「あの……一緒にお昼ご飯食べない?」
まぁお昼ご飯なら……と、理枝と一緒にお付き合いしていると。


「あの、マーヤ先輩って、こんなに綺麗なのに彼氏はいないんですか?」
と聞かれて、思わず食べてた卵焼きを吹き出した。


「マーヤ汚い。」
ティッシュを渡してくれた理枝に感謝しつつ。


ケホケホ咳き込みが落ち着いてから。


「あの……、目悪いの?」
と心配になって聞いてみた。
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