可愛くなんて、なれない!
1人で悶々としていると。


伊織くんが私を見てニッコリ笑った。


ドキッ……。


うん、やっぱりカッコイイ……。


ポーッとしていると。


「マーヤ、今日はいろいろ答え合わせをしようね。」
私の頭をなでながら、そう言った。


あ、コレ、好き……。


思わず目を閉じて、なでなでしてもらってると。


「よし、今日は帰ろうか。マーヤ、準備しておいて。」


離れた手に、ちょっと寂しい気持ちになったのは、どうしてだろう……?


理枝が何か含み笑いで近づいてきて。


「また明日ね。」
その後こっそりと。


「詳しく聞くからね。」
と言ってきた事は、聞かなかった事にしたい……。
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