あなたに恋をしたらダメですか?
*私の恋した人は、女の子慣れした人でした
「咲世ちゃん、お店閉めようか」
「そうですね!じゃあ、鍵閉めてきますね!」
「うん、お願いね」
未知子さんに言われて、私はお客様が出入りできる扉の鍵を閉めて、看板をopenからcloseへ変えた。
私、新野咲世(にいのさよ)は牧未知子(まきみちこ)さんが経営する〝YUKI〟という喫茶店で働かせてもらっている。
未知子さんには7歳になる勇太(ゆうた)くんという息子さんがいて、雪が降った日に勇太くんが生まれたから、喫茶店にYUKIと付けたと聞いた。
旦那さんとは勇太くんが生まれる直前に離婚をしていて、女手一つ立派に育て上げている。
YUKIをオープンさせたのは一年前で、最初は一人で接客と調理を行っていた。
私はYUKIの近くにたまたま住んでいて、オープン初日に客として行ってからずっと未知子さんとYUKIのファンになってしまった。
ある日、毎日のように通う私に未知子さんが「そんなに好きならウチで働かない?」とのお誘いがあり、二つ返事で引き受けた。
だんだん近所の人たちが集う場所となり、働き手が欲しいと思ってたみたいで、YUKIも未知子さんも好きな私にとって、夢みたいに嬉しい誘いだった。
それまで働いていた本屋さんを辞め、私はYUKIの店員さんになったのだ。
「そうですね!じゃあ、鍵閉めてきますね!」
「うん、お願いね」
未知子さんに言われて、私はお客様が出入りできる扉の鍵を閉めて、看板をopenからcloseへ変えた。
私、新野咲世(にいのさよ)は牧未知子(まきみちこ)さんが経営する〝YUKI〟という喫茶店で働かせてもらっている。
未知子さんには7歳になる勇太(ゆうた)くんという息子さんがいて、雪が降った日に勇太くんが生まれたから、喫茶店にYUKIと付けたと聞いた。
旦那さんとは勇太くんが生まれる直前に離婚をしていて、女手一つ立派に育て上げている。
YUKIをオープンさせたのは一年前で、最初は一人で接客と調理を行っていた。
私はYUKIの近くにたまたま住んでいて、オープン初日に客として行ってからずっと未知子さんとYUKIのファンになってしまった。
ある日、毎日のように通う私に未知子さんが「そんなに好きならウチで働かない?」とのお誘いがあり、二つ返事で引き受けた。
だんだん近所の人たちが集う場所となり、働き手が欲しいと思ってたみたいで、YUKIも未知子さんも好きな私にとって、夢みたいに嬉しい誘いだった。
それまで働いていた本屋さんを辞め、私はYUKIの店員さんになったのだ。
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