あなたに恋をしたらダメですか?
***


「咲世、お疲れ様」
「陽悟さん!」
「はい、乗って」
「うん、お願いします」


仕事終わり、陽悟さんに迎えに来てもらい助手席に乗り込んだ。


「お義兄さんに怪しまれなかった?」
「うん、大丈夫。お姉ちゃんの旦那さんお仕事だし、あとは何とかしてくれるって」
「本当、過保護だね…」
「ね…」


結局、私は陽悟さんに旅行へ行くことをメールし、今日を迎えた。


「もしかして俺のこと、あまり良く思ってない感じ?」
「んー、そんなことはないと思うけど、色々は気になるみたいだよ」
「色々?」
「うん、どこでデートしてるのとか…?」
「お父さんみたいだな」
「うん、お姉ちゃんにも良く言われてる」


本当、智明さんって心配性だから、今日のこともし知ったらどうなるんだろうって、ちょっと不安だけど…。


まぁ、もう来ちゃったから気にしないでおこうっと!


「あ、咲世。お腹減ってない?コンビニ寄る?」
「んー、でもアッチでたくさん食べたいから大丈夫!」


だって今食べたら、夕食お腹いっぱいで、食べられないかもしれないもんね。


「食べる気、満々だな?」
「うん!美味しいものたくさん食べたいもん!」
「でも食べ過ぎて、お腹痛いとかナシな?」
「……気を付けます」


< 104 / 122 >

この作品をシェア

pagetop