あなたに恋をしたらダメですか?
なにしたい、って。何かある?みんな、何をするものなの?


「調べてみる!」


そう言って携帯を取り出し〝恋人 温泉 何する〟で検索をかけてみた。


「んーとね、まずは浴衣に着替えるべし!」
「べし、って」


ククッと笑う陽悟さんに「だって書いてあるんだもん」と言い訳をし、次を読み上げた。


「明るいうちに一度、温泉に入るべし!」
「うん、次は?」
「次は、お腹が減ったところで夕食を食べるべし!」
「うんうん。で?」
「えーと、えっ?」
「なに?」


私が固まっていると、陽悟さんが携帯を覗き込んできた。けど、これは見せられない!と陽悟さんから思い切り離れた。


「咲世、何もそんな転がって離れなくたって…。何見たんだよ」
「な、な、何も見てないです…」
「嘘ばっか。なら、見せて」
「や、ヤダ!ダメ!」


そんなの見せれるわけないじゃないっ!だって、だって…。


〝あとは部屋でエッチを楽しむべし!〟なんて、私言えない…。


< 106 / 122 >

この作品をシェア

pagetop