あなたに恋をしたらダメですか?
その後、陽悟さんとくっ付かれた布団に入ると、電気を消し、チラッと見れば陽悟さんは本当に何もする気がないのか、目を瞑っていた。


「陽悟さん……寝ましたか…?」
「ううん、起きてるよ。どうした?寝れない?布団離す?」


本当、何でこんなに優しいんだろう…。そして何で私は、こんなヘタレなんだろう…。


私の陽悟さんを好きな気持ちは、日に日に増してきてるのに…。


「陽悟さんっ、」
「うん。どした?」
「………」
「咲世?」


陽悟さんは、左腕を下にして起き上がった。そんな陽悟さんの目を見つめた。


「私を……」
「私を…?」
「私をっ、オンナにしてください!」
「………」


言っちゃった……。あぁぁぁ、恥ずかしいっ!しかも陽悟さん動かないし…。


ダメだった?こんな言い方じゃ、やっぱり引いた?


「ごめんなさいっ、やっぱり寝ます!おやすみなさい!」
「待った、それだけ言って、言い逃げする気?」
「えっ、」


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