あなたに恋をしたらダメですか?
その真剣な顔、真剣な目、真剣な声に引き込まれた。


「そこまで言われたら、俺だって抑えがきかなくなるんだけど」
「………」
「本当にいいの?なるべく優しくはするつもりだけど」
「……うん、陽悟さんのこと大好きだからっ、」


大好きだから、大丈夫。陽悟さんだから、大丈夫。


「でもっ、お願いがあるの…」
「うん、なに?」
「たくさん、名前呼んで…?」
「もちろん」


陽悟さんはクスッと笑うと「咲世、好きだよ」と言って、最初にした触れるだけのキスをした。


そのキスがまた、深いキスに変わり、でも何度も何度も「咲世」と呼んでくれて…。


これからが私の未知の世界だった…。


浴衣の帯をシュルっと解くと、焦らすように浴衣を、はだけさせた。


そんな私の肌に陽悟さんの手が下から這わせるように伸びてきて、片方の膨らみに触れると、もう片方の膨らみには陽悟さんの唇が触れた。


「っ、ん…」
「咲世、好きだよ」
「わ、たしも…陽悟さんが、好きっ、」


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